座右の銘

座右の銘。この言葉を私が強く認識したのは大学4回生の時でした。
就職活動で受けた株式会社ファイブスター、最終試験でのことです。
それまで1次2次試験と完璧にクリアーしてきた(自画自賛)私ですが、最終社長面接で問題が起きました。
社長が質問した内容はあなたの座右の銘はなんですか?でした。
えー座右の銘って!?知ってるけど知らないみたいな。どういうこと?大事にしてる言葉とか。もしかして決まった形があるのか?四字熟語?
パニックを起こしているのを社長に悟られまいとしてポーカーフェイスを維持しながら脳みそフル回転でした。
なんとかしなければとの思いから、私が好きな三国志からのチョイスで背水の陣ですと答えました。あってるのか?あってないのか?それも分からないまま説明を続けました。僕は追い込まれてからが強いんですって。
結局受かって株式会社ファイブスターで勉強させていただくことになったんですが、その時の思いがあるため座右の銘とは何かをその後調べて、自分にとっての座右の銘をほしいと思っていました。
それからずいぶん時が経ちました。
なかなか見つからなかった理由は座右の銘の定義でした。常に自分の心に留めておいて、戒めや励ましとする言葉です。戒めや励ましと言ってもなかなかね。
でも最近ある言葉を知って考え方を変えました、戒めや励ましではなく自分自身を説明する言葉であり自分を再確認する言葉ならあり得るって。
その言葉とは、皆さんご存知「和を以て貴しとなす」です。その言葉だけだとみんな仲良くだと思うんですけど、実は続く言葉があったんです。

原文:
一曰 以和為貴 無忤為宗 人皆有黨 亦少達者 是以或不順君父 乍違于隣里 然上和下睦 諧於論事 則事理自通 何事不成

一般的な読み下し:
一に曰く、和をもって貴(とうと)しと成し、忤(さから)う事なきを宗(むね)とせよ。
人みな党(たむら)あり。
また、達(さと)れる者少なし。
ここをもって、あるいは君父(くんぷ)に従わず。
また隣里に違(たが)う。
しかれども、上和(かみやわら)ぎ、下睦(むつ)びて、事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは、事理おのずから通ず。
何事か成らざん。


私的解釈:
お互いに協力する事が良い事であって、やたら反目しないようにするのが基本だと思うのだけど、人にはそれぞれの思惑とか派閥とかがあるので、なかなか情勢を見通す事のできる人はいない。だから上司や親に反発したり、モメ事を起すような事になる。
しかし、上も下もなく、お互いが腹割って仲よく話し合う事ができたら、問題は絶対解決できるし、成し遂げられない事なんかないと思う。

この内容は私が漠然とですが経営者として、人として気を付けていたことに他なりません。
今回は、自分が自分を見失った(妥協したり、長いものにまかれるような)とき、見直せたら良いなと思って書かせていただきました。
&私の自己紹介にもなるかなと思いまして。